僕が仕事を辞めるまで

〜大学職員を目指す君へ〜より自由でストレスのない生活を求める高原の冒険録。ツイッターはこちら⇒@takasho1140。

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銀行の先輩にひさびさに会ったら遠まわしに殺すと言われた件について

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先日、銀行員時代に親しかった先輩の結婚が決まったらしく、お祝いも兼ねて先輩と、その嫁と、当時の銀行員仲間6人で飲む事になった。

 

どうやらその飲み会は来年行われる結婚式の二次会の打ち合わせの意味合いもあったようで、直属の後輩で親しかった事も功を奏したのか、有難い事にこの大役を任された次第である。

 

面白いのがいいだの、クイズは嫌だの、新郎新婦の「幸せのニーズ」を2人の銀行員、塾講師1人と大学職員1人(僕)が見事にキャッチし、4月の結婚式に向けて証券会社に出向中の代理を筆頭に「幸せの設計図」を組み立てていく。

 

ドリカムの歌詞に載ってそうなそんな打ち合わせが一通り終わった我々銀行員一同は各々の幸せについて語り始める。年長の代理さんは子供が生まれるらしく、遅れて来た一つ上の先輩は9年付き合った彼氏からプロポーズを受け、結婚が決まったらしい。おめでとうございます。

 

そんな幸せの暴力にあてられながら、女の尻ばかり追いかける自分の孤独さを改めて再確認し悲しみに暮れるのもつかの間、話題は徐々に仕事へと駒を進める。

 

 

 

「最近はなにしてるの?」

 

銀行員のヴァルキリー、先輩嫁が僕に話しかける。

 

仕事に対する生半可な覚悟を決して許さないこのヴァルキリー。かつて高原と同じ課の斜め前の席にその鎧を据え、目の前の目標という名の敵をなぎ倒すスーパーメガバンカーの先輩嫁のいつもの尋問が始まる事をこの時、高原はすでに予見していた。

 

 

 

「さ、さささいきんは経理業務をメインにやってますね、、、」

 

言葉足らずかもしれないが、業務内容としては間違っていない。しかし、長髪の黒髪に遮られたその眼光が齢26年の大学職員を鋭く睨み返した瞬間、高原の腹は決まった。

 

「なにそれ、くそつまんなそう。」

 

…このヴァルキリーがっ。

 

 

 

仕事に対する確固たる姿勢、その経験から生み出された強靭で狂人な信念は他の考えを寄せ付けない。「十人十色」という文字熟語も仕事中のヴァルキリーにとっては「十人一色」。何が何でも仕事はやり遂げるべきというのが彼女の働きぶりを可能とする唯一無二の精神なのだ。その精神とは、

 

 

「目標を達成しない営業、生きるべからず」

 

 

あの「世界に一つだけの花」を生み出した槇原敬之も真っ青である。同じ課で仕事をしていただけあってその矛先は銀行員時代も度々周りに向けられる。高原も例外なく火あぶりだ。

 

しかも目標達成だけでは済まされない。例え目標を達成していようとも、その収益が自身の行動に寄与するものでなければ認められない。銀行員最後の営業目標を達成していながら、高原もよく

 

「お前は何もしていない。分かってるな?」

 

と営業のご指導ご鞭撻の程とやらを日々叩き込まれたものだ。それは銀行員を退職した今でも続き、さながら「まだ、銀行員なのか俺は?」と錯覚する程の、銀行員時代と変わらない関係性を保っている。すてき。

 

 

 

仕事の価値観は人それぞれなので仕事について何を言われようが気にしないが、ダイバーシティに伴い、今後の銀行でも必ず課題として挙がる価値観の多様性について、高原からも今後、メガバンクの最前線に立つであろうヴァルキリーにそれとなく伝えようと試みる。

 

「でもほら、仕事って人それぞれですから(*_*;」

 

「いや、営業してる奴で目標達成しない奴は死んだ方がいい」

 

 

「...。(*_*;」

 

体育会と武道の経験が生み出したこの侍魂。仕事を「金を稼ぐ手段」として考える高原との会話は折り合いが付くはずも無く、今日も成り立たない。

 

3年目を節目に転職、退職する銀行員が多い中で、今後のメガバンクを支えていくのは間違いなく、ヴァルキリーのような戦闘民族に違いない。その精神は子を通じて次の世代に引き継がれ、この日本経済を支えていく事だろう。

 

そう、今回任されたのは単なる結婚式の二次会の幹事なんて可愛いものでは無い。事は今後の日本経済の発展にまで及ぶ。そんな大役を任されたのだ。

 

高原は瞬時に「ふがいない銀行員時代のリベンジ」というヴァルキリーからのメッセージを読み取り、全力を尽くす事を決意する。というより、選択肢などもとよりない。

 

「目標を達成しない営業、生きるべからず」というヴァルキリーの信念。

 

今回のミッションにおいてもそれは例外なく課せられ、解釈としては下記のように読み取れる。

 

 

「二次会を盛り上げない幹事、生きるべからず」

 

 

 

 

 

 

高原の銀行員退職以来の死闘が今始まる。

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