大学職員になる理由なんて楽だから以外ない。
銀行職員から大学職員に転職を目論んでいた俺はそう思っていた。
実際大学職員になる人は
「休みが多そう」
「定時に帰れそう」
「楽そう」
という理由が多い。
大学で自らの意思を持って働きたいなんて教員ぐらいじゃないだろうか。
永遠に事務作業を行う大学職員の仕事はいくらでも替えが聞くからだ。
なんならほかの仕事の事務作業の方が絶対面白い。
少なくとも俺はそう思う。
そんな俺が転職時代に困っていたのは就職活動、転職活動におけるキーファクター。
「志望動機」である。
だってないんだもの。
銀行より楽そうだから、楽して早く帰れて飲めそうだから以外、理由が。
だが、転職活動に取組む以上、そんな理由は人事に通用しない。
じゃあ大学職員になる為にはどんな志望動機を練ればいいのか。
今日は大学職員になる為の志望動機の書き方について、その考え方について、
メガバンクから一発で大学職員に転職した高原が紹介しよう。
あくまで、高原流だが。
- 理念に共感してんじゃねえ!
- 大事なのは理由付け
- 大学についてではなく、自分について語れ。
- つまらない仕事について語っても結局つまらない
- 人生に衝撃が無かった人は「幼少期の経験(嘘)」でカリソメの衝撃を。
- 「何故うちなの?」は「目標が一番達成できそうだから」でワンパン内定KO。
- 志望動機レシピまとめ
- 志望動機の作り方レシピ
理念に共感してんじゃねえ!
新卒時代、やりたい事も、就きたい仕事もこれと言ってなかった俺に志望動機はなかった。
言える事としては、「御社の社風が~」「御社の理念に共感して~」
という、なんとも薄っぺらい媚び売りだけだ。
「あなたの考え方に共感したから付き合いたい」
いきなりこんな女が近づいてきたらどうだろう。
俺ならとりあえず付き合う。が、人事は即あなたにお祈りを始めるだろう。
大事なのは理由付け
大事なのは「なぜ」共感したのか。
「君はすごい!」
「あなたのここがなんか良いよね。」
なんて共感は誰にでもできる。
問題はその共感がなにによるものなのか。
その深さ、真剣さ、面白さで内定は決まる。
共感した箇所を、ホームページで調べた大学の知識を披露するんじゃなくて、
自分といかに大学の取組みが結びついているか、その特別感を出すのが内定への鍵だ。
人事は大学について詳しい人を採用したいんじゃない。
大学に入って頑張ろうと考える、やる気のある人を採用したいんだ。
そう考えた時に、
「大学について詳しい人」と、
「大学に親しみを持ち、大学について一緒に考えてくれてる人」とでは採用される人がどっちなのかは明らかだ。
そう。
よりおっぱいが大きい方に決まってる。
大学についてではなく、自分について語れ。
さきほど、理念に共感するなと言ったが、それは嘘だ。
志望動機として「理念に共感したから」と発言するのが「ダメ、絶対。」なだけで、
自分の考えが、理念に沿っている事をアピールするのはなんら問題ない。
ではどうやって自分の考えと大学の取組みをリンクさせるのか。
その手段の一つとして、人生の中の分岐点や衝撃について語るのが手っ取り早い。
自分の人生に大きな影響を及ぼした瞬間について語り、それが今の自分を作っていると説明する。
その衝撃に沿って生きている自分が今後求めるもの⇒それが大学にあるという立て付けだ。
筋も通っている上に、自分の情熱と目標をアピールでき、大学との繋がり・リンクも強い。
つまらない仕事について語っても結局つまらない
外から見ていて大学職員という職業は正直、仕事として面白みはないように見える。
一日中、大学の中で事務作業。
それを40年。
くっそつまらねぇ。
CAや商社、スポーツ選手や経営者等、数えきれない程面白そうな仕事がある中で何が悲しくてそんな根暗な職業を選ぶ必要があるのか。
それは楽さのみ。
でも楽さを志望動機にはできない。
なぜならそれは怠惰、やる気がない事と同じだから。
しかしこの「自分という人間が過去どういった経験で、どういった生き方をして来たのか」を説明する方法なら、わざわざ大学に媚びる必要も無い。
大学をメインに考えて自分を寄せていくのは難しい。
大学を基準に考える必要があり、情報も多く取り入れる必要がある。
その上、仕事についてはよく分からないし、大学職員の魅力もいまいちピンとこない。
故にどんなに頑張っても嘘っぽく聞こえる。
しかし、自分について語るのは簡単だ。
自分中心で考えれば調べる情報は自分にリンクするものだけでいい。
大学で働く為に大学のつまらなさをさも面白い仕事のように説明する大学発信の志望動機では内定はない。
大事なのは自分がいかに面白い人間か、目標を持った人間か、その人間が求める次のステージが大学であるという自分発信の志望動機に視点を変える事だ。
面白くもないし、目標もないが、これで内定してる人間が僕です。
人生に衝撃が無かった人は「幼少期の経験(嘘)」でカリソメの衝撃を。
まれにこういう人間がいます。
「いやでも私、人生で衝撃とかなかったんだけど。」
明鏡止水がごとくの人生。
高原である。
そういう人は嘘をつこう。
衝撃のない人生に衝撃を。
明鏡止水の人生に石を投じてみようじゃないか。
そこで使えるのが「幼少期の経験」。
何故なら、子供の頃の人生は衝撃だらけだからだ。
今でこそ腐り切っている読者の皆様も子供の頃は輝いていたはず。
初めてのステーキ。初めての海。初めてのキス。
幼少期は衝撃のオンパレードなのである。
例えば高原は幼少期のスポーツでの経験を実際の面接で使っている。
スポーツでの活躍が、「期待を超える」という快感に繋がり、それ以降「期待を超える」というモチベーションをもとに生きていると、実際に面接で説明し内定を取った。
正直なんでもいい。
その衝撃が自分にどう影響を与えたのか、それをもとに今後どう生きていくのか。
これが説明出来ればきっかけなんてなんでもいいんだ。
幼少期の経験なんて誰しもうろ覚えなので、面接中に掘り下げられることもない。
よって経験は嘘でもばれない。
ばれるとしたらそれによる影響、生きる目標の部分だ。
奥義、「幼少期の経験」を使うとしても、派生する生き方の部分についてはしっかり練ってしっかり騙せるようにしよう。
高原の「幼少期での経験」⇒「スポーツでの活躍」⇒「モチベーション・期待を超えたい」は完全に嘘だ。
まずスポーツで活躍していない。
野球で外野ゴロ取って頭真っ白になって内野に投げ返さなかった中学時代は今でも伝説だ。
「何故うちなの?」は「目標が一番達成できそうだから」でワンパン内定KO。
面接の志望動機で絶対に聞かれるのが「じゃあ他校は?なんでうちなの?」というなんともナンセンスな質問だ。
別に他校でもいいわい。
わざわざ受けに来てるんだからそんなめんどくせぇ質問すんな。
と、言っていてもきりがないのでここはホームページで情報を集めましょう。
集める情報はもちろん、自分の生き方・モチベーションに沿った内容のもの。
高原は大学で「社会の期待を超える人材を育てる」事をテーマに面接でプレゼンしていたので、海外やその大学が一番推している取組みについての情報をかき集めました。
「他校でも~は強いけど、、、?」
なんて話になった時は自分の目標を達成する上でいかにその要素が大事かについて説明する。
それが一番であればあるほど、説得は簡単。
例えば海外。
海外での拠点数、外国語の講義数や海外留学生の数、なんでもいい。
それが自分の目標にとって最も重要視している要素で、これを備える御校こそが自分の求める環境だと伝えるだけだ。
あくまでも、自分の生き方の追求や目標達成の為にこの大学で働く必要がある!という事を力説すれば勝ちは目前だ。
志望動機はシンプルでいい。
①これがやりたいから大学を志望する。
②やりたい事を一番達成できそうなのがこの大学だから入りたい。
これが内定一発ツモの鉄則だ。
志望動機レシピまとめ
志望動機を書くのは難しいと思いがちだ。
特に大学職員のような何を行っているかよく分からない、魅力もこれと言って見当たらない仕事はその仕事について褒めがちになる。
が、分からない事について話してもすぐバレる上に、説得力も魅力もない。
だから自分について話そう。
例えそれが嘘だとしても知らない事について話すよりは戦える。
手順としてはこうだ。
志望動機の作り方レシピ
①自分がどういう人間かを伝える(何が好きか)。
②なんでそう思うようになったのか、理由づけをする(幼少期の経験等)。
③大学の社会での役割と自分の好きな事(今後の目標)の相乗効果で大学で働く必要性を説く。
④その生き方・目標達成の上で何を重要視しているかを説明。
⑤その重要項目がこの大学にある事を説明し、志望動機にリンクさせる。
⑥人事が微笑む。
⑦内定を貰う。
これだ!
大学職員の志望動機に悩める子羊たちよ。
内定取ったら飲みに行こうや。
高原さんとの約束だぞ!